勃起の仕組みとED

勃起は、性的刺激により一酸化窒素(NO)が大量分泌され、環状グアノシン一リン酸(cGMP)が形成されるところから始まります。

cGMPには陰茎内部にある海綿体の平滑筋を弛緩させ、血流を増加させる働きがあり、これにより、陰茎内部の圧力が上昇し、勃起が起こります。

このような勃起状態が常に不十分または完全に行われないことを勃起不全(ED)と言います。

EDはストレスなどの心因性によるものから、加齢によるものまで原因はいろいろありますが、特に加齢に伴うEDは自然治癒が難しく、正常な勃起を行うには治療が必要となります。

バイアグラの効果

勃起に必要なcGMPは、酵素「5型ホスホジエステラーゼ(PDE-5)」によって加水分解されると、その効力を失います。

EDは、この酵素の働きが活性化することによってcGMPが不足し、血流が遮断されることによって起こります。

バイアグラの有効成分であるクエン酸シルデナフィルは、このPDE-5の活性を阻害し、cGMPの分解を予防することによって海綿体への血流増加を促進させる効果があります。

そのため、バイアグラを性行為の30分前を目安に服用すると、陰茎(ペニス)が勃起し、性行為が正常に行えるようになります。

バイアグラのその他の効能

バイアグラの血管拡張作用は陰茎のみに働くものではなく、NOを介した血管拡張が行われる部位すべてに効果があることから、慢性心不全や肺高血圧症などの疾患に対しての適応が進められています。

そのため、高血圧の人が服用する際は二次的な効能が期待できますが、もともと降血圧剤などを使用している人がバイアグラを使用すると、二重効果により血圧が下がりすぎるというトラブルが発生する場合があるので、高血圧治療を受けている人は注意が必要です。

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